歯科衛生士が輝けるインビザライン治療
2024年6月11日
歯科衛生士が輝けるインビザライン治療
インビザライン(Invisalign)は、歯科衛生士が主体となり治療を進めていくことができます。
インビザラインをどのように進めていくのか、患者とのコミュニケーションや患者のモチベーション維持など、歯科衛生士主体となってインビザライン治療を進めていくことができます。
歯科衛生士と言えば、歯周治療のSRPが根付いていますが、インビザラインも歯科衛生士の役割が大きな治療だと言えます。
歯科衛生士主体になることで、患者との良好な関係を保ち、患者満足度の上がる治療になること間違いないでしょう。また、歯科衛生士自身が主体となって動くことで、やりがいを感じられる仕事となります。
やりがいのある仕事ができている充実感があることは、歯科衛生士が歯科医院で長期に渡って勤めてもらえる理由の1つです。
結果として、歯科医院にとって良い方向となるため、歯科医院・歯科衛生士・患者の三方良しの関係を築いていくことができます。
そうなっていくためには、インビザライン治療をしていく中で、歯科衛生士主体となれるような仕組みが必要になります。インビザラインを上手く活用していくことが大事です。
そのヒントとなる様に、インビザライン治療における歯科衛生士のやりがいとなる部分をお伝えしていきます。「やりがいとなる部分=歯科衛生士に任せるポイント」という認識で読んでもらえると良いかと思います。
インビザラインを使用し、歯科衛生士が意欲的に働ける環境にしていきましょう。ぜひ、最後までご覧ください。
1. 患者とのコミュニケーションの強化
歯科衛生士は患者との関係を築く上で重要な役割を果たします。
インビザラインの治療では、定期的なチェックアップやアライナーの交換など、患者とのコミュニケーションが頻繁に行われます。これにより、患者の満足度を高めるとともに、治療の進行をスムーズにすることができます。
インビザラインは、患者個人がどのくらい真面目に使用していくかで、治療が順調に進行していくかが決まります。患者の自己管理部分をどの様にしてコントロールを行うのか、そのために行う工夫などを試行錯誤していくのが歯科衛生士の役割です。
任せられることでの責任感や患者からの信頼を得られることは、仕事をしていても楽しい部分であり、やりがいを感じられる部分になります。
歯科衛生士主体にする時のポイントは、インビザドクターとの共通認識を持つことがスムーズに進めるためには重要になります。共通認識がズレていると、任せられない状態を作り出してしまいます。
ですので、しっかりとディスカッションする時間を設け、歯科衛生士に任せてインビザラインを行っていける準備をしていきましょう。
2. 専門知識とスキルの活用
歯科衛生士は、歯の健康や口腔衛生に関する専門知識を持っています。インビザラインの治療においても、その知識を活かして、適切なアライナーの使用方法や歯のケア方法を患者に指導することができます。
インビザライン治療中は、アライナーを20時間以上使用しているため、虫歯のリスクはあがります。リスクが上がっても、虫歯にさせないように口腔管理をしていく必要があります。
また、インビザラインを通して、これからの口腔管理についての知識を患者につけることで、患者の生涯健康な歯を守ることができます。
このような口腔ケア・指導は、歯科衛生士の専門とするところです。歯並びの治療のようで、歯科衛生士本来の専門分野を存分に生かすことができます。
3. 効率的な治療のサポート
インビザラインの治療は、従来のワイヤー矯正と比べて比較的簡単に管理できるため、歯科衛生士がその管理を主体的に行うことが可能です。
アライナーの交換や治療の進行状況の確認など、日常的な業務を効率的に行うことで、歯科医師の負担を軽減し、クリニック全体の効率を向上させることができます。
歯科衛生士主体となることで、歯科衛生士が的確に現状把握をし、今後のインビザラインの進め方について考えられるようになります。
「とりあえず先生が来るまでメンテしておくか」となることがなくなり、先生の時間やチェアータイムの短縮に繋がるでしょう。
4. 成果の可視化と共有
インビザラインの治療では、3Dシミュレーションを使用して治療の進行状況を視覚的に確認できます。歯科衛生士はこの技術を活用して、患者に治療の進捗を説明し、治療の成果を共有することができます。
これにより、患者のモチベーションを高め、治療へのコミットメントを強化します。
5. キャリアの拡大
インビザラインの取り扱い経験は、歯科衛生士にとってキャリアアップの機会を提供します。新しい技術や治療法を学び、実践することで、専門的なスキルを向上させ、歯科医療の分野でのキャリアパスを広げることができます。
歯科衛生士としての可能性を感じられる環境であること、これからの歯科医療についていけるように学べる環境であること、歯科衛生士がキャリアを考えた時にここでは無理だなと思わない環境づくりが必要です。
その1つとして、インビザラインを活用していくことができます。
これらの点から、インビザラインの治療において歯科衛生士が主体となることは、患者に対する高品質なケアを提供し、歯科クリニック全体の効率と患者満足度を向上させる上で非常に有益です。