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歯科衛生士が求人でみるポイント

2024年5月20日
歯科衛生士の募集

歯科衛生士が求人でみるポイント

 
「求人を出しても歯科衛生士の応募が来ない」「ここ数年、歯科衛生士の求人を出し続けている」という歯科医院も多いのではないでしょうか。

歯科衛生士の求人倍率は毎年上がり続けています。2023年の求人倍率は23.3倍との発表もあり、多くの歯科医院で歯科衛生士の人材確保に苦慮している状況です。

日本医療の現状は、治療から予防へシフトチェンジをしています。
そんな中、口腔ケアや予防歯科のプロである歯科衛生士は、歯科医院で重要な役割を担っている存在です。今以上に、歯科衛生士が必要な時代が来ようとしています。

歯科衛生士不足の歯科医院が多い中でも、歯科衛生士の応募・入社も定着率も高い歯科医院もあります。

何が違うのでしょうか?その違いを知れば、歯科衛生士の人材不足に困らない歯科医院の仲間入りができると思いませんか?

今回は、現職の歯科衛生士が歯科衛生士目線でお送りする歯科衛生士求人についてお話をしていきます。

院長先生とスタッフの歯科衛生士が求人について話し合う機会もないと思います。
歯科衛生士がどんな求人に惹かれるのか、求人票をみて選択しているポイントなど、
①歯科衛生士の理想の職場について
②歯科衛生士が働きたいと思う歯科医院に見える情報公開
についてまとめてみました。

歯科衛生士求人に悩みを持っている歯科医院のお役に立てればと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。

①歯科衛生士の理想の職場について

 
理想の職場

まず、歯科衛生士の求人を出すのであれば、どんな歯科医院が理想とされているのかを知っておく必要があります。

理想に近いと魅力的に見えます。どの情報を公開するのかを決めるポイントになりますので、ぜひ頭に入れておいて欲しいです。

1. 良好な職場環境とチームワーク
スタッフ同士のコミュニケーションが円滑で、助け合いの精神が根付いた職場は、歯科衛生士にとって魅力的です。定期的なスタッフミーティングやチームビルディング活動を実施することが推奨されます。

2. キャリアアップと教育支援
専門知識や技術を継続的に学ぶ機会が提供される職場は、歯科衛生士にとって大きな魅力です。インビザラインや最新の歯科技術に関する研修やセミナーの参加支援、資格取得のサポートなどは積極的に情報公開していきましょう。

3. 働きやすさと福利厚生の充実
ワークライフバランスを重視したシフト制度や有給休暇の取りやすさ、産休・育休制度の整備などが重要です。また、交通費支給、住宅手当、健康保険、厚生年金などの福利厚生も求職者にとって重要な要素です。

4. 患者との良好な関係
患者のケアに集中できる環境、患者からのポジティブなフィードバックや口コミが強調される職場は、歯科衛生士のやりがいを高めます。Googleの口コミ評価が高いことは、集患だけでなく求人の際にも役に立ちます。

5. 最新の設備と技術の導入
最新のデジタル診断機器やインビザラインなどの先端技術が導入されている職場は、歯科衛生士にとって魅力的です。
光学印象が保険でも算定されるようになりました。そういった中で、時代について行けている歯科医院なのか、最新技術を学び実践できる環境が整っていることが重要です。

②歯科衛生士が働きたいと思う歯科医院に見える情報公開

 
情報公開

次に、歯科衛生士が見る求人票や求人広告のチェックするポイントについて、お伝えしていきます。

正直、歯科医院の歴史や院長の思いを求人広告で載せていても最初に見るポイントではないです。ここの歯科医院は良いなと思った後に見るポイントになりますので、求人広告ではなく、歯科医院のホームページやSNSに載せておくと良いでしょう。

給与や福利厚生も大事なのですが、近年は働きやすさや歯科衛生士としての役割ややりがいを重要視する傾向にあります。

ここら辺だと給与は良いんだけど…と言われる院長先生もいらっしゃいますが、給与だけで他の歯科医院と勝負はできません。歯科医院の魅力+給与や福利厚生になると思います。

求人票や求人広告で、どの点を重要視しているのか、重要なポイントから順番にお伝えしていきます。

1. 具体的な職務内容の明示
歯科衛生士が担当する具体的な業務内容を詳細に記載することで、求職者が業務内容を具体的にイメージしやすくなります。例えば、スケーリングやルートプレーニング、患者教育、治療計画のサポートなど、どんな内容を歯科衛生士に任せているのかを明確にしておきましょう。
新卒であれば、学校で実習したとはいえ不安で仕方ないと思います。
現代は、失敗や怒られることに敏感な世代です。歯科衛生士としての教育カリキュラムがある歯科医院だと自分に自信がつき、安心して仕事をしていける環境だと思えるポイントの1つになります。
他には、歯科衛生士として活躍できる業務があるかも重要です。歯周治療やホワイトニング、インビザラインのように歯科衛生士主体となってできる仕事は魅力的です。

2. 魅力的な職場環境のアピール
職場の雰囲気やチームワークの良さ、スタッフ同士の協力体制などを強調します。実際のスタッフの声やエピソードを引用すると、より信頼性が増します。
人間関係構築が苦手な方や人間関係で退職した方など、歯科衛生士仲間と話していたらよく聞きます。職場環境や歯科医院にいるスタッフの人間性が分かると就職しやすくなります。
求人広告だけに記載するのではなく、歯科医院のInstagramで歯科医院の様子を発信していくのは効果的だと言えます。

3. キャリアアップの機会の提供
継続教育や研修制度、キャリアアップのための具体的な支援を記載していきます。資格取得支援や外部セミナー参加の補助など、具体的な例を挙げると良いでしょう。
歯科衛生士のキャリアアップ・スキルアップは、歯科医院のために返ってくることになります。セミナーや学会参加の補助や歯科医院負担であることで、より学ぼうと意欲も沸きます。

4. 働きやすさの強調
シフト制度の柔軟性や有給休暇の取得状況、産休・育休制度の利用実績など、働きやすさに関する情報を詳細に記載します。これにより、求職者が安心して応募できる環境を提供します。
歯科衛生士は女性の割合が多く、ライフステージでの変化に対応できる歯科医院であるかは重要になってきます。
結婚・妊娠・出産のタイミングで退職し復職を選択しない歯科衛生士も多いです。
育った歯科衛生士が歯科医院に戻ってきやすい、働きやすい環境を整えておくことは歯科医院にとっても良い方向になると思います。

5. 最新技術の導入状況の明示
最新技術
使用している最新の医療機器や技術について具体的に記載します。例えば、インビザライン治療の導入状況やデジタルX線機器の利用など、技術的な魅力をアピールします。
最新機器に触れることができる、医療の進歩や変化に合わせて歯科医院も変化していることで、歯科衛生士として働いていて歯科業界に遅れを取らずに進んでいけるかが1つの判断になります。

6. 福利厚生の充実
健康保険や厚生年金、交通費支給、住宅手当など、福利厚生の内容を詳細に記載します。特に、求職者にとって魅力的な福利厚生項目を強調します。
仕事が終わったら早く帰りたいし、休みの日にセミナーには行きたくないなど…ただ、勉強したくないわけではなく、プライベートの時間を削ってまで仕事をしたくないという考えの方が増えている印象です。

そういった中で、有給の使用方法や取得率は福利厚生の中でも魅力的に映ります映ります。福利厚生欄の中に、有給についても記載をしていきましょう。

まとめ

 
まとめ

歯科衛生士が求める理想と魅力的な求人票や求人広告が一致していれば、応募が増えていくはずです。

その中でも、歯科衛生士のキャリア形成やスキルアップといったところで、インビザラインや光学スキャナーは活用していけます。上手く使っていき、アピールをしていくことが大事になります。

何が足りないのか、まずは近隣の歯科医院との違いは何なのか、少しずつ歯科医院について深掘りし、歯科衛生士が欲しい情報や魅力的な情報を強調していけるようにしていきましょう。

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